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作品概要
子どもたちに向って、こんな言葉をかけたこと、ありませんか?

「そんなことをしたら、ケガするよ」
「ケンカしたらダメ」
「汚れるよ」


神奈川県鎌倉市で、1985年から野外での自主保育を続けている「青空自主保育なかよし会」。
谷戸(やと)と呼ばれる里山を拠点に、野山や海で遊ぶ保育グループだ。
保育の基本は、手出し口出しはせず、見守りに徹すること。
子どもたちは、1歳から3歳までの三年間を自然の中で過ごす。
オムツもとれていない1歳児たちが、野山に自生する木の実に手を伸ばす。
そしてそれを分かち合う。誰が教えたわけでもないのに、だ。
2歳児。山登りの得意な子が、不得手な子に手を貸す。手を借りた子は、甘えるだけではない。
「じぶんであるくよ」と立ち上がる。
3歳児ともなると、ケンカが頻繁に起こる。
自然の中で分かち合い、助け合う中で育んできたつながり・・・子どもたちは自身で答えを見出していく。

私たち大人は、未来を担う子どもたちに何を伝え、何を手渡さなければならないのだろうか。
その答えが、三年間の記録の中に詰まっている。

青空自主保育なかよし会
貴重な鎌倉の自然を満喫しながら、四季を通じて薄着・はだしで里山(山崎の谷戸)や海で遊ぶ保育グループ。 1985年に創設され、今年で26年目。特定の園舎は持たない。保育者と数人の母やときには父が保育当番に入り、子どもたちに付き添う。 保育当番に入る際の心得は「口はチャック、手は後ろ」 子どもたちは、親が耕した畑の野菜を収穫したり、泥んこになって生きものや自然とふれあいながら、思い切り遊んでいる。


父の驚き、母の葛藤 (保育当番日誌より)

・初めての父当番に入った日のこと。ハイキングコースを想像していた自分は、正直絶句だった。見上げれば「けもの道」だけ。そんな自分をよそに、子どもたちはまさに「水を得た魚」状態。取り残されないように、とりあえず娘についていく。三歳には危険いっぱいにしか見えず、ヒヤヒヤし通しの私をよそに、子どもたちは「ムカゴ」やおみやげ探しに夢中になっている。(21期 父)

・見守りに徹することには、入会して一年経った今も大きな葛藤がある。でも、子ども自身が気づく、感じる、考える、失敗することすらも子どもにとってはさまざまな経験を積む貴重な機会。おとなの「余計なひと言」で奪ってはいけないのだと気づいた。(26期 母)
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なかよし会HP http://nakayoshikai1985.blog14.fc2.com/

aikawa.jpg 相川明子 なかよし会創設者
子どもたちには優しく、親たちには厳しくも温かい、なかよし会のお母さん的存在。現在、鎌倉中央公園で保全活動をするNPO法人山崎・谷戸の会理事長。
tutinonioi.jpg 土の匂いの子(コモンズ)
全国的に注目されつつある「青空自主保育」。その草分け的存在である「なかよし会」25年の集大成。全国書店にて発売中
スタッフ
監督・脚本・編集 桐野直子

協力:青空自主保育なかよし会       語り:平野 文制作・撮影:中村 稔オンライン編集:清水政宏
音楽効果:山村幸男
整音:竹岡良樹       題字デザイン:アトリエ木蓮       制作協力:六分儀・オムニバスジャパン
HP制作・宣伝美術:大門 博

製作・配給 記録社
助成 文化芸術振興費補助金文化芸術振興費補助金
2011年/HDV/カラー/116分

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